《花苗交換所》を作ろう!と思ったキッカケ
私は日々の暮らしの中でガーデニングに力を入れています。
そんな中で、この花苗交換所を作りたいと思ったキッカケが2つあります。
■ 1つ目のキッカケ
「どんな花を植えようかな」と、よくホームセンターへ花苗や球根を買いに行くのですが、売られている花の種類は似たり寄ったりで、なかなか個性的な植物に出会うことが出来ません。しかし、取り寄せるとなるとコストがかかり過ぎてしまいます。
そこで、地域の人達が自分の庭で増えすぎて間引いている花苗や球根・種を、
それを欲しい誰かと交換し、新しい種類の植物を増やすようなシステムがあったら良いのではないかと考えました。
■ 2つ目のキッカケ
また、地域の中で、ご家族の入院や介護・亡くなられたことで管理しきれずに困っている山野草や盆栽の鉢などの話もよく聞きます。特に、盆栽などは育てていた方の想いや手間暇がかけられたものであり、それが枯れ果てていくのは心が痛みます。
そんな盆栽や鉢も、誰か新しい方のもとへご縁をつなぐ場所があれば、植物も、育てていた人の想いも救われるのではないかと思います。
花苗交換所は、こんな場所!
決めたら即行動、やりだしたらとことんの性分です。自宅に隣接する、明治時代から建つ古い納屋を交換所として開放することに決めました。納屋を大掃除して、花苗交換所「グリーンスタンド」の看板を掲げることからはじめました。
古い納屋の雰囲気を活かしながら、インスタ映えするビジュアル空間を目指し、腕によりをかけて内装を作りこんでいます。花苗交換に訪れた人を楽しませるような、フラワーアートな場所に仕上げたいと夢を膨らませています。
また、寄せ植え教室、盆栽教室など、植物を暮らしに取り入れたライフスタイルを学ぶ、
カルチャー・スペースとしての活用も考えています。
花苗交換所は「ありがとう、おかげさま」の感謝経済
能登には昔から、人々のつながりを支えてきた物々交換の文化が根付いています。
近所に自分の作った野菜や獲ってきた魚のおすそ分けをしに行けば、帰りには、お菓子やらおかずやらのお返しを持たされて帰って来る。モノとモノだけでなく、時には何かを手伝ったり助けたり。。。そんな愛おしい文化がまだまだこの地には強く残っているのです。
私が考える花苗交換所のルールも、土地に根付いたシンプルな「物々交換」です。
植物の種類に格差をつけず、通貨を介在させない「感謝経済」システムです。
「ありがとう、おかげさま」という気持ちを植物にのせた交換の場です。